ふるさと村

伝統工芸品コーナー

(1)イタヤ細工

[主な製造地 仙北市角館町・秋田市]

イタヤ細工は、イタヤカエデの若木を帯状に裂き、それを編んで農具などを作るものであり、農村の生活に欠かせない必需品であった。
その技術は寛政年間(1789~1801)の頃、農村の農閑期の副業として発達したといわれている。

(2)あけびづる細工

[主な製造地 横手・仙北郡美郷町]

野生のあけびのつるが材料で20年はもつといわれている。原材料となるあけびのつるは、春と秋の2回、奥羽山脈一帯で採取する。
太さが3~5ミリメートル、長さが3メートル前後のつるを束にしたものを乾燥させ保管しておき、色やしなりを出してから製作する。

(3)中山人形

[主な製造地 横手市]

横手市の樋渡家に伝わる土人形で子供のおもちゃとして作られた。窯のあった地名にちなんで中山人形と名づけた。
縁起物や歌舞伎を題材にした伝統人形を中心に、現在は90種類ほど作られている。

(4)八橋人形

[主な製造地 秋田市(現在は作られていない)]

江戸時代後期に京都伏見の人形師が秋田市八橋に移住し、窯を開いて人形を焼いたのが始まりとされる。
ずっしりとした土の重量感と、決して派手でない彩色が特徴的。天神様、雛人形、干支などがある。

(5)川連こけし

[主な製造地 湯沢市川連町]

川連こけしは川連漆器の木地師が作り始めたといわれている。
胴体と頭部が作り付けで、胴は前垂模様が有名で、山水画風の菊の描彩が人気を呼んでいる。
多数の小さい鼻を散在させた独特の模様や、縞模様の着物をしつけたこけしなど、伝統こけしの形を守りながら工人の努力がみられる作品も多く見られる。

(6)各地のこけし(伝統こけし十一系統)

[主な製造地 東北各地]

東北地方で生まれ、地域ごとに独自の形態や表情、模様があり、山地や工人の師弟関係により今日まで長きにわたって継承されている。
津軽系(青森)、木地山系(秋田)、南部系(岩手)、肘折系(山形)、山形系(山形)、蔵王高湯系(山形)、鳴子系(宮城)遠刈田系(宮城)、弥治朗系(宮城)、作並系(宮城)、土湯系(福島)の十一系統に分類されている。

(7)木地玩具

[主な製造地 各地]

木地師がロクロを挽いて作った木製玩具で東北地方独自のこけしもその一つ。かつては湯治場の土産品としても多く見られた。

(8)湯沢凧

[主な製造地 湯沢市]

最も代表的な湯沢凧は「まなぐだこ」。彩色を用いらずに墨一色で描かれていて、大きなまなぐ(目玉)が印象的。
他に勇壮剛健な武者を描いた武者絵凧や、歌舞伎を描いた優美華麗な図柄の歌舞伎絵凧もある。

(9)本荘ごてんまり

[主な製造地 由利本荘市]

多彩な糸でかがる幾何学模様や菊などの文様があでやかさを引き立てる。
三方も下がる房は全国のごてんまりの中でも本荘だけの特徴で、日本古来の伝統美を持つ手芸品である。

(10)秋田銀線細工

[主な製造地 秋田市他]

0.2ミリほどの極細の純銀をより合わせ加工し、アクセサリーをつくりあげていく。江戸時代後期より続く手仕事は精巧を極め、まさに芸術。
秋田市の無形文化財および県の伝統的工芸品に指定されている。

(11)楢岡焼

[主な製造地 大仙市南外]

江戸時代後期の文久3年(1863)に、小松清治(通称角右衛門)が天明以来の伝統を持つ寺内窯の製法を習い開窯。
素地となる土や「海鼠釉」と呼ばれるうわ薬には、地元南外のものが使われており、気品のある深い色となっている。

(12)白岩焼

[主な製造地 仙北角館町]

県内最古の窯元で明和8年(1771)開窯。明治29年の地震により破壊し、廃窯したが、昭和49年に浜田庄司の指導のもと再興された。
「海鼠釉」と呼ばれるうわ薬を使い、素朴で量感がある。

(13)秋田八丈

[主な製造地 北秋田市]

はまなすの根皮で染める鳶色(茶褐色)と、カリヤスとレンゲツツジで染める黄色を組み合わせて縞柄などを織り上げ、優雅かつ堅牢で永年の保存にも耐え得る。
光沢があり独自の渋みがあるのが特徴。県の無形文化財に指定。

(14)天鷺ぜんまい織り

[主な製造地 由利本荘市岩城]

ぜんまいの綿糸や水鳥の羽毛、真綿を紡ぎ、織り上げる。ぜんまい織りで作られた布は保温性や防水性に富み、防虫効果も。
すべてが手作業で、科学染料は一切使用せず、すべて自然の植物を使って染め上げる。

(15)浅舞染

[主な製造地 横手市平鹿町]

特徴は染めることと干すことが繰り返されていて堅牢性(堅くて丈夫なこと)が高く、草藍によって得られる美しい色彩や香り、防虫効果も高いといった特性がある。

(16)浅舞絞

[主な製造地 横手市平鹿町]

江戸時代末期、平鹿浅舞地方で発達した絞り染めの技法で、模様は200種類以上と言われる。
一旦途絶えてしまったが、現在は、昭和57年に結成された正藍浅舞絞り保存会(現:浅舞絞り藍染め保存会)が絞り技法の伝承研究・保存など活動している。

(17)能代春慶塗

[主な製造地 能代市(現在作られていない)]

「秋田音頭」でも知られる、木目を生かした淡黄金色の塗物で一子相伝の形で秘伝かされた伝統と技法。
2年ほど乾燥させたヒバ材へ丁寧に二十数回塗りこみ、さらに数年をかけて淡い色となり完成する。

(18)本荘塗

[主な製造地 由利本荘市(現在つくられていない)]

夜空を飾る花火と、日本の名花・菊花をイメージした菊花紋彫。
手彫り手法に沈金手法を応用した、繊細で優雅な特徴を生かし、幅広い製品がある。

(19)生駒塗

[主な製造地 秋田市]

沖縄の琉球漆器をもとに研究を重ね、色鮮やかな朱色と黒を基調とした秋田市を代表する漆器工芸品。
余分な装飾はせず、滑らかな曲線と現代の要求に合わせたデザインが魅力。

(20)川連漆器(昭和51年国指定伝統的工芸品)

[主な製造地 湯沢市川連町]

12世紀末(鎌倉時代)に起こり、19世紀(江戸時代初期)には産地として確立した。
堅牢で実用的な漆器として全国的に知られている。

(21)大館曲げわっぱ(昭和55年国指定伝統工芸品)

[主な製造地 大館市]

秋田杉を薄く剥いて柾目取りし、曲げ輪を作り、山桜の樹皮で縫留めして制作する。
木目が真直ぐで張力に富み、軽量で、明るく優美な色合いが特色。

(22)樺細工(昭和51年国指定伝統的工芸品)

[主な製造地 仙北市角館町]

18世紀後半に下級武士の副業として始まった。山桜の樹皮を木地の表面に張ったものや積層状に貼重ねたもので、山桜の樹皮特有の美しさを表現した本県だけに伝えられる美術工芸品である。

(23)秋田杉桶樽

[主な製造地 大館市、能代市他]

「おけ」は木を柾目状に使い、寿し半切り、寿し桶などふたのないものをいう。
「たる」は木を板目状に使い、酒樽、魚樽などフタがはめこまれ、運搬に便利なように作られている。

(24)五城目打刃物

[主な製造地 南秋田郡五城目町]

もともとは武士の需要にこたえた刀鍛冶として興ったが、豊富な山林を生かした林業が盛んになるにつれ農耕具や山林用具の野鍛冶として発達していった。
一人前の鍛冶職人になるまでには長い期間を要し、鋭い切れ味はその高度な技法の証といえる。

(25)五城目箪笥

[主な製造地 南秋田郡五城目町]

秋田杉やケヤキの特質を生かした繊細な伝統技法は安らぎと品格を感じさせ、全国展の内閣総理大臣賞も受賞。

(26)建具・組子細工

[主な製造地 由利本荘市、横手市雄物川町他]

伝統的な組子技法は。幾千となく組み合わせた幾何学的な模様が精細な美しさを持ち、釘は一本も使わずに製作される。
釘は一本も使わずに製作される。木製建具の中でも最も高度な技術が要求される気品にあふれた工芸品である。

(27)秋田蕗摺

[主な製造地 秋田市]

秋田蕗の葉脈や茎の筋など、細かな部分にまで染料をつけ、天然の秋田蕗そのままの姿を布や紙に鮮明に摺り込む。
秋田蕗摺の技法は、文久2年(1862)から一子相伝の秘伝として受け継がれており、家族ですら知らないという。

(28)曲木家具

[主な製造地 湯沢市]

堅木を蒸し、型にはめて曲げる製法は19世紀ドイツ発祥で、様々なデザイナーとともに世に数々の名作を送り出してきた。
今なお伝統にこだわり昔ながらの曲げ技術で製作される作品は生活に密着した機能性・実用性を持ち、また、その美しさで不朽のスタイルを築いている。

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